ライブ終了後、1か月程空いてからのブログ更新が恒例となりつつありますが…。
去る7月8日、谷町六丁目のCafé Le Havreさんにて、「びわカフェvol.2」が開催されました。
昨年11月に1回目の「びわカフェ」を開催してから、約半年空けての第2弾です。
いつものように素敵な佇まいの外観。(もちろん内装も可愛いんですよ!)
この日は、7月初旬とは思えない真夏日となりましたが、暑い中、たくさんのお客様にお越し頂きました。
いつもありがとうございます!
テーマは「西郷隆盛」ということで、演奏曲も、なるべく薩摩にちなんだものを、ということで、
「蓬莱山」「金剛石」「城山」の3曲を選びました。
「蓬莱山」は、古くから薩摩藩で親しまれてきた古歌。
出だしから「目出度やな」で始まり、鶴、亀、堯舜(古代中国の名君といわれた2人の皇帝)、金殿楼閣など、おめでたい言葉がずらずら出てくる、お祝いの時にはぴったりの曲です。
結婚式の時にいいんじゃないかな~、と思うのですが、どなたか、いかがでしょう。
また、薩摩琵琶は、武士の精神修養のために考案されたという言い伝えがあり、教訓歌としての役割もあったそうです。
というわけで、少し制作年代は下って明治時代の作品ですが、「金剛石」を。
ちなみに、この「金剛石」は、我々、錦心流琵琶では、習い始めるとまず最初に教わる歌なんです。
もちろん、私もこの曲からスタートしました。
琵琶を始めて11年、初心忘るべからず、という自戒も込めての選曲でした。
西郷さんは学問の道に通じ、漢籍にも精通していたそうですが、ご自身も多くの漢詩を作っておられたそうです。
自身の心中を吐露したもの、世情を憂えるもの、中には、大好きな温泉を称える詩もあったり…。
そんなエピソードも交えながら、話は西郷さんがその波乱の生涯を終えることとなる、西南戦争へと入っていきます。
「城山」は、西南戦争最後の戦い、城山の合戦を描いた曲で、薩摩琵琶を代表する曲のひとつでもあります。
比較的おとなしい曲が続いたので、最後はビシッと!戦のシーンも気合が入りました。
終演後は、琵琶の写真を撮られる方、今日の感想を伝えて下さる方、琵琶について質問なさる方、たくさんお話をさせて頂きました。
そして、店長さんお手製のおいしいシュークリームに、ホッと一息。
今回も、店長さんと、店長さんのお母様に、多大なご協力を頂きました。
いつも、ありがとうございます。
今回は、西郷さんを軸に構成してみましたが、これからも、色んなテーマで琵琶をお楽しみ頂きたいと思っています。